長谷守保建築計画

建築や住宅は、実用性を満たすとともに心をも満たすべきものであって、
人の心や素材の本質に対して素直に、つまり驚きや喜びという童心のような感性を持って考え、つくられなければならない。

あなたは住まいをひとつの生命体をゼロからつくるようにもできれば、型通りのつまらない既製品で済ますこともできるけれど、
そこには喜びや楽しさに満ちたものと全く愛着も持てないものという大きな違いが生まれる。

もちろん生命体のように複雑なものは簡単にはできないし、細心の注意で丁寧につくりあげなければならないけれど、
方針さえ誤らなければ樹木が自由に成長をしても美しい姿になるように、いつまで眺めても飽きないような美しいものになる事もできると思う。