大林勇設計

依頼主家族の顔を思い浮かべながら、設計案を考え、模型も作り、ああでもないこうでもないと思いを巡らせ、オススメしたいひとつの案にたどり着く。
やがて建物が実際に立ち上がり、家族がそこに暮らし、夕方にはオレンジ色の暖かい光が灯り、食卓を囲む笑い声が想像できるような住まいが作れたならなんて素敵なことだろう、といつも考えています。
ファストフード、ファストファッションならぬ、ファストハウスも出現している今日だからこそ一層、当事務所では暮らすことを大事にしたいと思います。
一生で一番高い買い物なのに、車を買うより簡単に決めてしまうなんて本当に勿体無いことだと私は考えています。
東証一部の量産高級住宅メーカーを経験したからこそ、家づくりの表と裏を知り大いに悩み考えました。
大きな会社が株主の利益のために棟数をこなすのであれば、私は180度真逆の路線で棟数を絞り、求めてくれる人のための「濃い」家づくりの船頭になりたいと思いました。
そして、約5年の厳しい修業を経て、自然素材を使った住み心地の良い家にじっくり取り組みたいと考え、当事務所を立ち上げました。